2025年12月13日、香港メディア・香港01は、四川省などで乳幼児の点滴をめぐる医療事故が相次いで発生したと報じた。
記事は、四川省都江堰(とこうえん)市の婦人・幼児保健院で10日、2歳9カ月の男児が風邪の治療のために点滴を受けた約10分後に体調不良を訴え、救命措置が行われたが、その後死亡したと紹介。
また、重慶市では脊髄性筋萎縮症(SMA)の治療を受けている1歳の男児がこのほど、重慶医科大学付属児童医院で注射治療を受けた際、病院側が「冷凍禁止」の注射液を冷凍保管し、解凍した状態で男児に使用していたことが発覚していたと紹介。監視カメラの映像では、医療従事者が冷凍庫から薬を取り出し、冷水で流したり手でこすったりして急速解凍する様子が確認されたと伝えている。
家族の話によると、この注射薬は1本当たり3万3000元(約73万円)余りと非常に高額とのことだ。男児が注射を受けるのは3回目で、冷凍して効力がなくなった可能性がある注射液を注射したことにより、自立歩行ができるようになるチャンスが失われた可能性があるという。
記事は、当局が男児の家族と連絡を取りながら今後の対応について協議を行っていると伝えた。また、家族側が病院に対して証拠隠滅を防ぐためにカルテの封鎖を要求しているとも紹介した。(編集・翻訳/川尻)











