中国浙江省杭州市で15日、宝飾店を訪れた男が商品を奪う事件が起き、この男を取り押さえた配達員の男性に勤務先から栄誉称号と褒賞金が贈られた。中国メディアの新京報が16日付で伝えた。
地元警察の発表によると、現場は同市上城区のショッピングモールに入る店で、事件発生は15日の午後7時ごろ。「買い物」と称してブレスレットを出してもらった容疑者の男(26)は店員の隙を突いてこれを奪い、逃走する中で通りかかった配達員の男性に取り押さえられた。
当日、このショッピングモールに友人と夕食を食べに行ったというある市民は「男性が猛スピードで走っている場面に遭遇しました。後ろから女性2人が必死に追い掛けていて、恐らく宝飾店の人だと思います」と話し、驚きのあまりスマートフォンを取り出す暇もなかったと説明した。また、近所に住む別の市民からは「フードデリバリーの配達員の男性が誰かを地面に押さえ付けていました。周囲の人の話では、店から金のブレスレットを奪ったそうです」との声が聞かれたという。
この配達員の男性は、アリババ傘下の淘宝閃購の杭州東駅第9チームに所属する柴振鵬(チャイ・ジェンポン)さん(25)。当時はエスカレーターで地下1階の店に商品を受け取りに行くところだった。男を警備員に引き渡した後、すぐに仕事に戻ったといい、柴さんのこの行為を警察は「見義勇為(正義のため勇敢に行動する)」行為に認定。また、淘宝閃購は15日夜に「都市騎士・コミュニティーヒーロー」の栄誉称号と褒賞金を贈って柴さんをたたえた。(翻訳・編集/野谷)
— 中国動画 (@RC00547555) December 16, 2025











