中国の大規模市場は勢いある活力にあふれており、多くの小さな商品が多様化された消費シーンを通して産業の勢いある原動力となり、大規模な産業を次々と誕生させている。

中国の1人当たりの年間コーヒー消費量は22.24杯に達した。

中でも上海は約50杯で、市民1人当たりが1週間に1杯程度のコーヒーを飲む計算となっている。上海にはカフェが9000店以上あり、世界でカフェが最も多い都市となっている。そして、川上から川下に至るまでのトータル産業チェーンが加速しながら形成されている。

そんな上海で最近、「2025年上海バリスタ特別職業スキルコンテスト」が開催された。約100人しか入れない会場に約200人の参加者が集まり、主催者の予想を上回る盛り上がりを見せた。

優秀な成績を収めた約半数の参加者が「バリスタ」(二級)の職業スキル等級証書を取得した。これにより上海市が認定する第一陣のバリスタが誕生した。

バリスタの試験会場となった上海虹橋国際コーヒー港には60カ国から輸入されたコーヒー豆や世界のハイクオリティーなコーヒー産業サプライヤー200社以上が集まっており、コーヒー豆からカップに至るまでのトータルチェーンが形成されているだけでなく、それが加速しながら拡大している。

今年に入り、上海における新規コーヒー企業の数は前年比で36.8%増となった。中国のコーヒー関連企業は25万社を超える。そして今年1-10月期の新規登録数だけで、すでに2024年の通年を上回っている。

市場が拡大し続ける一方で、ニーズも多様化している。

例えば、今年に入り、「コーヒー+音楽」や「コーヒー+スポーツ」といった多様な消費業態が中国各地で「開花」している。ある「コーヒー+農業」の小さな店はオープンと同時に瞬く間のうちに人気を集めた。

関連データによると、中国の2024年のコーヒー産業の規模は3000億元(約6兆6000億円)で、消費量は1人当たり年間22.24杯だった。そして、今年は産業の規模が3693億元に拡大すると見込まれている。1杯のコーヒーが、中国の大規模市場の勢いある活力と大きな発展の余地を反映している。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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