2025年12月16日、韓国メディア・毎日経済は「製造業分野では人工知能(AI)半導体など高付加価値産業を営む大企業を除くと、相当数の中小企業が苦戦している」と伝えた。潜在成長率の下落が続く中、低成長の基調が固着した場合、産業間の不均衡拡大が予想されるとしている。
韓国経済人協会傘下の韓国経済研究院はこのほど公表した報告書で「来年の韓国経済は半導体と造船の堅調な回復に後押しされ1.7%成長する見通し」としたが、「内需正常化の進行はゆっくりで、潜在成長率水準の回復には時間を要する」と分析した。経済成長率見通しは今年が1.0%、来年が1.7%とした。韓国銀行は最近の報告書で、それぞれ1.0%、1.8%と提示している。
韓国経済研究院の報告書によると、中小企業から中堅企業に成長した企業の割合は、19~23年は平均0.2%にとどまった。反対に中堅から中小に戻った企業は17年が197社、23年は574社と急増している。要因には、景気の鈍化など企業環境の厳しさが挙げられている。
同報告書は「急速な少子高齢化で労働者人口が減少しており、今後の経済見通しも明るくない」とし、「潜在成長率は今年と来年、1%台で下落を続けると予想されているが、さらに現状のままでは40年には0%に落ち込むだろう」と警告している。
この記事に、韓国のネットユーザーからは「造船もほとんど海外に移転したよね。残ってるのは製薬、化粧品、半導体だけ」「半導体もトランプのせいで軸足を米国に移すことになるだろう」「逆に考えると、韓国には半導体と造船がある」「のり、即席麺、コスメもね(笑)」「韓国は労働者が社長。企業経営は厳しい」「製造業が崩壊した国に未来はない。製造強国だったドイツの今を見れば分かるだろう」などのコメントが寄せられている。(翻訳・編集/麻江)











