2025年12月16日、香港メディア・香港01は、中国本土のマクドナルドが商品価格を引き上げる中、ネット上では「ハンバーガーが小さくなったのでは」との声が出ていることを報じた。
記事は、マクドナルド中国が15日に一部商品の値上げを発表し、ビッグマックやダブルフィレオフィッシュ、チキンナゲットなどが1元(約22円)、マックフルーリーなどが0.5元(約11円)値上がりしたと伝えた。
これにより、ビッグマックは26.5元(約580円)、ダブルチーズバーガーセットは33.5元(約740円)となった。割引率の大きさにより地元のネットユーザーから「貧乏人セット」とやゆされている「1+1」の組み合わせセットについては一部で1元の値上げとなったものの、最低価格は13.9元(約310円)で据え置きになったという。
記事は、0.5~1元の値上げに対して物価上昇の流れの中で許容範囲であり、優待キャンペーンや食材の品質・衛生基準が保証されていることから受け入れるとの見方を示す人がいる一方で、値上げによって別のブランドに乗り換える意向を示す人も見られたとしている。
また、ネット上では値上げに関する議論と並行して、ハンバーガーが縮小したのではないかという議論が起きており、SNS微博のトレンドワードにも出現したと紹介。多くのユーザーによる疑問の声に対して、現場の店員が「毎日作っているが、小さくなった感じはしない」と感想を語っていることを伝えた。
記事は、マクドナルド中国の値上げはここ数年、年末の「恒例行事」となっており、23年12月に平均3%の値上げが行われ、昨年12月にテイクアウト時のサービス料導入を発表したと指摘。今年2月にもモーニングや子ども向けメニューの値上げを実施していたと報じている。
その上で、マクドナルド中国の張家茵(フィリス・チャン)CEOが長期的な持続可能な価格設定志向を示したこと、マクドナルドのケンプチンスキーCEOが食材価格の高騰など世界的にコスト増の圧力に直面していることを明かしたと伝えた。(編集・翻訳/川尻)











