江蘇省蘇州市で14日、「第15回中国スマートカーフューチャーチャレンジ」が開催された。イベント会場では実際の交通環境を再現することで、開放的な動的環境において、スマートカーが直面するウィークポイントに焦点があてられた。

そして、自然な交通シーンにおける悪天候や突然の落下物、道路工事といった極端な状況が発生した場合のスマートカーの完全自動運転能力が重点的にチェックされた。中国新聞網が伝えた。

「中国スマートカーフューチャーチャレンジ」は、中国国家自然科学基金委員会が2009年から開催している中国初の自動運転スマートカーのチャレンジバトル。人工知能(AI)関連の基礎研究と物理的に実現可能なシステムをうまく組み合わせることで、国の重要なニーズを満たすほか、オリジナル性を備えた研究成果を生み出すことを目的としている。

チャレンジバトルでは、交通警察ロボットの指示に合わせて方向を変えたり、正確な位置に停まって、サービスロボットに飲み物を車内に届けてもらったり、道を渡っている人型ロボットを避けたりと、スマートカーが自然言語のタスクに基づいて、各種ロボット「試験官」のテストに柔軟に対応し、安定、かつ安全に走行していた。

チャレンジバトルで審判長を務めた王飛躍さんによると、今回は「マルチエージェントエンボディドインタラクション」をテーマに、開放的な動的環境において、先進スマートカーの実際のウィークポイントに焦点を合わせ、人とコンピューターの行為の理解、マルチエージェントインタラクションといった特色が際立っていた。そして、AIとスマート交通の分野の発展と注目ポイントに合わせて、エンボディドAIといった交通分野の新しい「構成メンバー」を導入することで、それらとスマートカーのインタラクション能力がチェックされた。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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