中国が独自開発した世界最大直径の高速鉄道用シールドマシン「領航号」は12月16日、上海市崇明島と江蘇省太倉を結ぶ崇太長江トンネル工事において、単独掘進距離10キロの大台を超えました。長江南岸まで、残りわずか1キロです。

トンネル工事は「最後の1キロ」の貫通と、時速350キロの高速鉄道の長江横断実現に向け、重要な一歩を踏み出しました。直径15メートルのシールドマシンが1回の連続掘進で10キロを達成したのは、世界初でもあります。

トンネルは全長14.25キロで、うちシールド区間は13.201キロに及びます。国内で建設中の高速鉄道長江横断トンネルプロジェクトとして、この工事は建設基準が最も高く、掘進距離が最も長く、最も規模が大きいものです。シールドマシン「領航号」は目下、長江北岸堤防、刀鱭国家級水産種質資源保護区、長江のメイン航路を突破し、長江の中心部や最深部89メートルという高リスク区域を順調に通過しています。

トンネルが完成すると、上海、南京、合肥など長江の沿岸都市がつながり、都市間の時間的・空間的距離が大幅に短縮されます。また長江デルタ地域の高速鉄道網の構築、長江経済ベルトの質の高い発展に重要な意義を持ち、上海の崇明島から宝山駅までの所要時間は最短17分に短縮されます。(提供/CRI)

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