海南省初の外資系病院となる博鰲(ボアオ)富隆医院が17日、海口市で開業した。シンガポールの富隆集団が全額出資して経営するもので、同省の博鰲楽城国際医療観光先行区に建設された。

同集団は楽城先行区の特別許可政策を通じて、欧州やオーストラリアなどの先進医療技術や国際市場の健康関連製品を導入し、長寿社会を見据え、テクノロジーを活用したハイレベルの医療サービスを展開するとしている。

同集団の王氷(ワン・ビン)社外取締役は、「当集団はアジア太平洋地域の顧客をベースにして、海南省を地域市場に通じる重要な玄関口とすることを目指して投資し、事業を展開する。病院のほかにも、同省に予防分野の細胞実験室などを設立し、アジア太平洋の顧客がわざわざ欧州まで行かなくとも海南でレベルの高い医療サービスを受けられるようにする計画だ」と述べた。

中国唯一の「医療特区」である楽城先行区には、「医療への特別許可、研究への特別許可、運営への特別許可、国際交流への特別許可」といった政策のバックアップを受けて、これまでに中国国内外から高水準の医療機関36カ所が進出しており、「高水準の公的病院がリードし、ブランド力のある専門的民間病院とハイレベルの国際的病院が協働発展する」医療サービスエコシステムが構築されている。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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