2025年12月18日、中国メディアの界面新聞は、国際サッカー連盟(FIFA)が設定したワールドカップ(W杯)の最低価格チケットについて、中国のファンが恩恵にあずかる可能性がほぼないとみられることを報じた。
記事は、2026年北米W杯のチケット価格についてFIFAが最低価格60ドル(約9000円)からの価格変動性(ダイナミック・プライシング)を採用し、決勝戦の価格は最低でも6730ドル(約105万円)にまで高騰していることで批判が出ていることを紹介した。
そして、批判を受けてFIFAが16日に、決勝戦を含む全104試合を対象とした一律60ドルの「サポーター・エントリーレベル」チケットを販売すると発表したことを伝えた。
しかし、記事によると、「サポーター・エントリーレベル」チケットが購入できるのは「出場権を獲得した国の公式サポーター」に限定される上、割り当ては会場全体の座席のわずか1.6%と非常に少ないため、このチケットを手に入れられるのはごく一部の幸運な人だけになりそうだ。
記事は、中国代表が同大会の出場権を獲得できなかったため、中国のサポーターはこのチケットを申し込む資格すらないと指摘。中国国内の旅行代理店の試算によると、グループリーグの注目カードを1試合観戦するだけでもチケット代を含めた旅費が4000ドル(約60万円)になるとみられることから、低価格チケットの「門前払い」状態に中国のサポーターから大きな落胆の声が出ていると伝えた。(編集・翻訳/川尻)











