2025年、中国のコーヒー業界は高い成長力を維持しています。11月下旬に蜜雪氷城(MIXUE)傘下のコーヒーブランドの幸運咖が店舗数1万店を突破したのに続き、2019年に上海で創業した挪瓦咖啡もこのほど全国の店舗数が1万店を超えたと発表しました。

これにより、中国の店内抽出型コーヒー市場で「万店クラブ」に名を連ねるブランドは、瑞幸咖啡、庫迪咖啡、幸運咖、挪瓦咖啡の四つとなり、新茶飲(ミルクティーなど)業界の三つを上回りました。

一方、ミルクティー業界は縮小傾向が鮮明です。12月11日には「喜茶の店舗が600店以上消えた」という話題がSNSで注目を集めました。調査会社のデータによると、喜茶の店舗数は今年10月までの1年間で約700店減少し、背景には本部による出店抑制と、採算悪化による加盟店の撤退があります。業界全体でも、約1年で全国のミルクティー店は約1万6000店減少しました。

対照的に、コーヒー市場は拡大を続けています。今年10月時点で全国の店舗数は約24万店に達し、1年間で約2万4700店純増しました。幸運咖は年初に掲げた「万店計画」を達成し、挪瓦咖啡もコンビニエンスストアなどに機器を設置する「店中店」モデルで急成長しています。

コーヒーの価格低下も追い風です。客単価が15元(約330円)以下の店舗の割合は、2024年9月の29.8%から2025年9月には36.9%へと上昇しました。コーヒーは嗜好(しこう)品から日常必需品へと変化し、中国の外食市場における存在感を一段と高めています。(提供/CRI)

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