新疆ウイグル自治区ボルタラ(博爾塔拉)蒙古自治州のシャルシレー(夏爾希里)自然保護区管理ステーションはこのほど、今年の夏に現地の石河子大学の科学研究チームとの特別合同調査で採取したキク科植物が、コウリンタンポポ(学名はピロセラ・アウランティアカ、中国語名は橙黄細毛菊)だったと発表しました。コウリンタンポポが中国国内で確認されたのは初めてです。

この重要な生態学の発見は権威ある学術誌の「植物分類学報」に掲載されました。

コウリンタンポポは多年草で、夏に鮮やかなオレンジ色の花が咲きます。カザフスタンやウズベキスタンなどに分布していることは記録されていますが、中国国内での発見は初めてです。

コウリンタンポポは生育適応範囲が非常に狭く、シャルシレー自然保護区内では標高1210メートルから3670メートルの礫質(れきしつ)草地や岩の割れ目にのみ小規模の個体群が確認されました。専門家はその分布域が限定されていることと個体群の規模が小さいことから、コウリンタンポポを準絶滅危惧種に暫定分類して保護することを提案しています。

シャルシレー自然保護区は希少生物が集中して分布する地域であり、現在までに1676種の高等植物が記録されていることなどから、「天然の遺伝子庫」と称されています。(提供/CRI)

編集部おすすめ