中国気象局は18日、「地球システム予報発展戦略(2025—35年)」を発表した。同戦略で定めた目標によると、2035年までに、中国は独自の制御可能で国際的に先進的な地球システム予報体制を構築する方針だ。

中国気象局副局長の畢宝貴(ビー・バオグイ)氏は同日に開かれた記者会見で、「同戦略は『二輪駆動、デジタルとスマートの融合」という発展方針を打ち出している。物理法則に基づく数値予報を引き続き深化し、スーパーコンピューターを用いて地球各圏の変化過程を精密にシミュレートすると同時に、AIの強みを最大限に生かし、機械学習によって膨大な気象データから予報の規則性を掘り起こす」と説明した。

中国気象局は今後10年で複数の重要コア技術でブレークスルーを図り、大気、海洋、陸面、凍結圏、生物圏、社会経済を統合した地球システムモデルを開発し、AIによる予報モデルの高度なイノベーションを推進し、数値予報とAIの深い融合を実現するとしている。

中国気象局地球システム数値予報センターの龔建東(ゴン・ジエンドン)センター長は、「2035年までに、数値予報とAIがそれぞれの強みを補完し合い、融合・統合された地球システム予報体制を全面的に構築する。全球ではキロメートル級、局地では100メートル級の地球システムモデルの業務運用を実現し、複数圏層を網羅し、分単位から月・季節・年、さらには十年規模までシームレスに接続する予報製品を提供する」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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