中国が独自に設計・建造した世界初のメタノール二元燃料推進スマート超大型タンカー「凱拓」が12月22日、遼寧省大連市で引き渡されました。
同船は中国船舶集団大連船舶重工集団が独自開発した第8世代の超大型タンカーで、中国で船舶の安全性・構造・設備が国際基準を満たしているかを検査し、証明する専門機関である中国船級社(CCS)に登録されています。
動力システムには、国産のメタノール二元燃料推進主機およびメタノール燃料供給システムを採用しており、従来の重油使用時に比べ、二酸化炭素排出量を最大92%、硫黄酸化物排出量を99%削減できます。それに加えて、国内独自開発のスマート船舶基盤プラットフォーム、スマート液体貨物管理システム、スマート機関室運用・保守システムなどを搭載し、船舶のスマート運航における経済性、効率性、安全性を大幅に向上させています。
関係者によると、プロジェクトチームは同船の設計・建造過程で71件の特許を取得し、数多くの新記録を樹立しました。航行速度、燃料消費量、操縦性能、排出基準、およびメタノール燃料システムやスマートシステムに関する研究プロジェクトなどの主要指標はいずれも設計基準を上回り、契約期日より4カ月前倒しでの引き渡しを実現しました。(提供/CRI)











