2025年12月21日、中国のポータルサイト・捜狐に「名探偵コナン」の二つの三角関係に巻き込まれた最もふびんなキャラクターを紹介した記事が掲載された。

記事は、「周知のとおり『名探偵コナン』は推理作品でありながら、作者・青山剛昌氏は物語に恋愛要素を盛り込むことを非常に好む。

特に三角関係の設定には強いこだわりがあり、工藤新一(くどうしんいち)、毛利蘭(もうりらん)、灰原哀(はいばらあい)をはじめ、服部平次(はっとりへいじ)は遠山和葉(とおやまかずは)と大岡紅葉(おおおかもみじ)、さらには怪盗キッドですら中森青子(なかもりあおこ)と小泉紅子(こいずみあかこ)との三角関係が描かれている」と述べた。

その上で、「ここでどうしても触れなければならない人物がいる。本来は単発エピソードの中心人物に過ぎなかったにもかかわらず、二つもの三角関係に巻き込まれ、そのいずれにおいても敗者となったのが警察学校組の一人・松田陣平(まつだじんぺい)だ。彼の最初の三角関係は、佐藤美和子(さとうみわこ)刑事と高木渉(たかぎわたる)刑事をめぐるものだ。初登場時、松田は佐藤刑事の初恋相手となり、やがて松田自身も彼女に想いを寄せるようになる。2人はまさに才色兼備な理想のカップルだったが、松田は事件の中で殉職。その結果、高木刑事が彼の立場を引き継ぐ形となった」とした。

そして、「二つ目の三角関係は、萩原千速(はぎわらちはや)と横溝重悟(よこみぞじゅうご)をめぐるものだ。千速は、松田の親友である萩原研二(はぎわらけんじ)の姉であり、2人は幼い頃からの知り合いで、いわゆる幼なじみ。松田は幼少期から彼女に想いを寄せていた。漫画の第1156話では、千速が松田から指輪を差し出されて告白された過去を回想している。非常にロマンチックな場面ではあったが、千速はその想いを受け入れることはなかった」と説明した。

さらに、「同話において、千速の話を聞いた重悟は、心の中で『松田陣平…死んでんのに手強ぇな…』と漏らしている。これは、重悟が千速に想いを寄せていることを明確に示しているが、彼はまだ告白には至っておらず、千速が最終的に誰を選ぶのかは、今後の青山氏が描く展開次第である。こうして振り返っても、松田はあまりにもふびんすぎる。登場して間もなく退場したキャラクターでありながら、二つもの恋愛関係に巻き込まれ、そのどちらにおいても他人の恋を引き立てる踏み台の役回りとなった」と言及した。(翻訳・編集/岩田)

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