中国中部の湖南省長沙市にある五一商業エリアには2万店舗が集中しています。その中でも、ある鍋料理店がとても人気で、いつも満員です。
これまでの鍋料理店と違うのは、店内に大きなテーブルや大きな鍋はなく、かわりにカウンター席が整然と並んでいることです。さらには、小皿に乗った数百種類の具材が、日本の回転寿司屋のように客の前を通り過ぎていきます。店の責任者によれば、かつては11年間も従来型の大人数で食べられる鍋料理を提供していたのですが、2年前には売上が落ち込み、店内にある4人用テーブルを囲むのは1人か2人しかいないことが多くなりました。そんな中で、経営者は鍋料理の楽しみ方が変化していることに気がつき、赤字経営だったこの店をカウンター席18席に改装しました。
さらに「孤食」に便利なように具材をミニサイズに調整し、さらにメニューの決定権を消費者の手に戻しました。同店は企業アカウントを通じて200万人以上の消費者データを蓄積しており、新メニューを出す際には、まずオンラインでアイデアを募集し、次に常連客を店に招待して試食や採点をしてもらいます。新メニューが日の目を見ることができるかどうかは投票によって決まります。同店では、消費者の多様な好みに対応するために「孤食の鍋料理」でありながら、仕切りによって2種類のスープを楽しめる、小型で精巧な「鴛鴦鍋(ユエンヤンなべ)」を開発して導入しました。(提供/CRI)











