中国東部の安徽省合肥市にある中国科学技術大学が発表したところによると、超伝導量子プロセッサー「祖冲之3.2号」を基に、潘建偉院士(アカデミー会員)が率いる研究チームは、量子エラー訂正分野で「閾値を下回れば下回るほど、訂正すればするほど正確になる」との画期的な進展を達成し、量子コンピューターの実用化に向けて重要な基盤を築いたとのことです。関連研究成果は12月22日、米物理学会発行の国際学術誌「Physical Review Letters」に掲載されました。
中国科学技術大学は今年、107ビットの「祖冲之3.2号」量子プロセッサーに基づき、新しい「全マイクロ波量子状態リーク抑制アーキテクチャー」を提案し、実現しました。研究チームはコード長7の表面コード論理ビットを実現し、コード長が増加するに連れて論理エラー率が顕著に低下し、「エラーの訂正が進むほど精度が上がる」という目標を達成しました。
中国科学技術大学の朱曉波教授によると、「これは多くの人が投票する場合に類似しており、各人の判断が正確であれば投票結果も正確になるが、そうでなければ投票者が増えるほど不正確になる。個人の投票精度が一定の閾値を上回ることでチームの優位性を発揮できるのと同様に、ビット数が増えるほどエラーが修正され、さらに正しくなるという仕組みだ」と説明しました。
この新たな技術ルートは、将来100万ビット級量子コンピューターを構築するために、より優れたソリューションを提供したとみられています。(提供/CRI)











