中国でレベル3自動運転モデル(2車種)の条件付きの認可が大きな話題となっている。新華社が伝えた。
発表された条件を見ると、今回の認可はレベル3の使用シーンを次のように定めている。区間、車種、速度を限定し、かつ特定使用者(機関)が試験を行う。例えばある純電動セダンは、交通渋滞の環境下で、高速道路および都市高速道路の単一車線内において最高時速50キロメートルでの自動運転が可能としている。これは現在、重慶市内の環状高速道路などの区間でのみ適用される。
中国汽車標準化研究院の孫航(スン・ハン)チーフエンジニアは、「自動運転機能を認める区間を高速道路および都市高速道路など比較的シンプルなシーンに限定すると同時に、比較的低リスクな時速を設定したことは、安全優先という重要原則への重視を示した」としている。
中国工業・情報化部装備工業発展センターの劉法旺(リウ・ファーワン)副主任は、「自動運転車はスピードが上がるほど運転安全リスクが高くなり、自動運転システムの性能と安全性への要求も厳しくなる。この措置は小さな切り口から着実にスタートし、特定シーンでの実践のブレークスルーを通じて、技術の最適化と更新を徐々に促し、業界の実証の経験を蓄積しながら、最終的に自動運転技術の安全で秩序ある着実な実用化を実現することを目指している」とした。
劉副主任によると、試験車の路上走行試験は特定使用者(機関)によって行われ、現時点では消費者向けに直接販売できない。一般の人々はオンライン配車などの指定されたスタイルにより自動運転機能を体験できるという。劉副主任は、「リスクをコントロールしやすい地域で優先的に小規模路上テストを実施し、安全性と運転の制御可能性が十分に検証されてから応用シーンを徐々に拡大していく。自動運転技術の持続的な更新と試験の着実な推進、それから社会各界の安全性への認識の深まりに伴い、試験の動的評価とメカニズム調整のもと、関連する規制は安全保障を前提として徐々に緩和される。これによって、より積極的かつ着実に自動運転技術の大規模な実用化を促す」とした。











