香港証券取引所(香港証取)は12月22日、同取引所では2025年、新規上場(IPO)による資金調達額が前年よりも著しく増えて世界最大になったと発表しました。1日当たりの出来高も、過去最大になったとのことです。

2025年になって香港証取に新規上場した企業は12月19日時点で計106社で、調達総額は2746億香港ドル(約5兆5000億円)に達しました。うち4社は2025年の世界IPOトップ10にランクインしました。さらに、同取引所の既存上場企業の追加資金調達(SEO)による調達額は660億米ドル(約10兆3000億円)に上ったことなどでも、香港資本市場の厚みと資金調達能力が示されました。統計によると、現物市場の2025年1~11月の1日平均売買代金は前年同期比43%増の2307億香港ドル(約4兆6200億円)でした。

香港証取によると、中国で開発された高性能の人工知能(AI)として注目されたディープシークについては、公開時の「ディープシークの瞬間」や、中国本土で科学技術の革新が多く出現したことに加え、香港証取に多岐にわたる改革が導入されたことにより、国際資本が香港に回帰する傾向が鮮明です。さらに、企業の上場を促すための上場規則第18A章と第18C章の実施以来、バイオテクノロジー企業および特専科技公司(専門科学技術企業)88社が香港証取に上場し、最先端分野に対する投資家の関心の強さが十分に反映されました。(提供/CRI)

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