中国のニュースサイト・観察者網に24日、「日本の電車内で白人の子どもが土足で椅子を踏み、手すりにぶら下がったものの、制止する日本人はいなかった」との記事を掲載した。
記事は、このほど日本のX(旧ツイッター)で「中国人がいなくなっても外国人の迷惑行為がなくならない」との投稿が注目を集めたと紹介。アップされた映像には、日本の電車内で白人の子どもが靴を履いたままシートに上り、上部の手すりにつかまってぶら下がる様子が映っていたと説明した。
そして、この映像に日本のネットユーザーから当事者の子どもやその親に対する厳しい非難が寄せられる一方で、中には「現場にいながら何もしなかった日本人も批判されるべき」との意見もあったと紹介。「実際日本の電車などで大声で騒いだり奇妙な行動をしたりする欧米人は少なくないが、なぜか日本人が彼らにはっきりと『NO』を言う場面はほとんど見られない。彼らは事後にSNSに投稿して激しく批判するだけである」とし、YouTubeなどでは迷惑外国人を批判する動画が多数投稿されていることをスクリーンショットを添えて紹介した。
その上で、「オンラインでは強気に批判する一方、オフラインでは及び腰な日本人の態度がこれらの外国人に『日本人は怒らない』『日本では何をしても誰もとがめない』という錯覚を与えている」と指摘。例として、日本の電車などで騒ぎを起こした米国人ユーチューバーのジョニー・ソマリ氏、新幹線などに無賃乗車したキプロス人のフィディアス・パナヨトゥ氏、JR山手線の車内でスピーカーを使って大音量を流したドイツ人「Sigma Boy」(シグマボーイ)氏らを紹介し、「他にも多数のインフルエンサーが日本での迷惑行為に及んでおり、彼らの動画では『誰も止めに来ない』『日本人は冷静』といった点が意識的に強調されている」とした。
記事は、「迷惑行為が後を絶たない理由は単なる文化の違いではなく、トラフィック経済、プラットフォームの仕組み、そして(日本の)社会環境が複合的に作用した結果である」と分析。「奇抜さ、対立、一線を超える行為を好む一定の視聴者の需要が存在し、プラットフォームのアルゴリズムもまた論争を呼ぶ映像を拡散しやすい仕組みになっている。加えて、日本社会に長年根付いてきた『自分には関係ない』『衝突を避ける』という空気も関係している」との見方を示した。
そして、「こうした迷惑行為は、現地の住民にとって公共における安心感を損なうだけでなく、心理的な負担や生活上の不便を増大させている。ルールをきちんと守っている外国人観光客にとってもごく一部の人間が生み出したイメージを背負わされることになる。また、日本の観光業全体にとっても、安心、礼儀正しい、秩序を守るというイメージが弱まりかねない」と言及。「さらに警戒すべきなのは、こうした迷惑行為がネット上で繰り返し複製・模倣されると、その社会的コストが一層拡大していく点である」と述べた。
記事は、「日本社会は、制度および運用の両面で、より明確な対応を取る必要がある」と提言。「訪日観光客に対するルール説明や多言語での注意喚起を強化し、公共の場における撮影やパフォーマンスの許容範囲を明確にすること、違法行為や悪質な迷惑行為に対してはより迅速で抑止力のある取り締まりを行うことが求められる」としたほか、「SNSのプラットフォームも迷惑系インフルエンサーのコンテンツのレコメンド比重を下げるなどの対応が必要」と主張した。
そして最後に、「文化的多様性を尊重することを前提としつつ、決して越えてはならない一線を明確に引くことこそが、公共空間の秩序を守る鍵となる。『日本は誰も管理しない無法地帯ではない』という共通認識ができて初めて問題は沈静化し、日本観光の質と相互の信頼関係も長期的に維持されていくはずだ」と結んだ。(翻訳・編集/北田)
中国人がいなくなっても
— ぴろん (@pirooooon3) December 18, 2025
外国人の迷惑行為が無くならない
このガキ共は許せますか?
①親が悪い
②ガキ共も悪い
③その他
#日本を守ろう pic.twitter.com/GeDOgNG9aX











