総重量1万トン超のインチケープ洋上風力発電プロジェクトの中核設備であるジャケット基礎がこのほど、広東省珠海市で納入されました。これは中国が生産した欧州最大規模の容量を持つ洋上発電ユニットのジャケット基礎であり、中国の洋上風力発電設備の中核的な生産能力が重要な進展を遂げたとみられています。

今回納入された主要部材は3基のジャケット基礎と11基のトランジションピースで、総重量は1万3850トンに達します。そのうち、ジャケット基礎の高さは95.19メートルに達します。中国が初めて生産した国際仕様の鋼管杭式風力ジャケット基礎となり、構造の接合や防護(防食・防汚・防損傷)の難度が高く、建造工程も複雑で、トランジションピースの中心筒は直径と肉厚が大きく、溶接プロセスの開発と精度管理の難易度が大幅に高まりました。

同プロジェクトの羅健敏副経理によると、中国が自主開発した高強度鋼の溶接技術は、氷点下50度の低温衝撃溶接試験に合格し、中核構造は100%国産化を実現し、国内の技術的空白を埋めたということです。また、溶接温度と構造の変形を精密に制御することで、溶接の一発合格率は99%を上回ったとのことです。(提供/CRI)

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