清華大学と国投集団・雅砻江公司が共同で設立した錦屏深地科学センターが12月23日、四川省西昌市で発足した。錦屏深地科学センターの設立は、世界最深・最大の地下実験施設である中国錦屏地下実験室が、制度化された運営と質の高い発展の新たな段階に入ったことを示している。

新華社が伝えた。

中国錦屏地下実験室は、四川省涼山イ族自治州の錦屏山トンネル中央部に位置し、地表から2400メートルもの深さにある「超深地層」に設けられている。宇宙線フラックスは地表の1億分の1に過ぎず、世界最深かつ最大規模の極深地下実験室だ。オープンで共有型の、多機関・多分野による学際研究プラットフォームとして、暗黒物質、ニュートリノ、核宇宙物理学などの最先端研究に一流の実験環境を提供するとともに、深地岩盤力学や深地医学といった深地科学研究にも最適な研究プラットフォームを提供している。

錦屏深地科学センターは今後、国家戦略ニーズに一層焦点を当て、基礎研究の戦略性、先見性、体系的な配置を強化する。多分野・多様な技術ルートを持つトップレベルの実験プロジェクトを継続的に誘致し、実験室が有する物理的空間と環境的優位性を、科学技術イノベーションの優位性へと転換させていく。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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