中国の研究チームが0~19歳のがん患者の5年生存率と医療アクセスについて初めて実施した長期追跡型研究の結果が12月24日、国際的な医学誌「ランセット」に掲載されました。中国の0~19歳のがん患者の5年生存率は77.2%に上り、子どもがかかるがんの中でよく見られる白血病、リンパ腫などの生存率が著しく向上したことが分かりました。

この研究は、中国国家児童腫瘍モニタリングネットワークに登録された0~19歳の9万5189症例を対象とし、2018年から2020年までに診断されたすべての悪性腫瘍、中枢神経系と生殖系の良性腫瘍、および病態を確定できない、または不明の腫瘍症例が含まれています。

研究では、世界保健機関(WHO)が「グローバル小児がんイニシアチブ」で定めた優先的に取り組む小児がん6タイプについて、中国の5年生存率はいずれも80%以上、最高で93.8%に達し、WHO 指標の60%を大きく上回ることも確認されました。

また、0~19歳のがん患者の5年生存率には明らかな地域差があり、地域の経済発展レベルが高いほど5年生存率も高いことや、0~14歳層の5年生存率は77.8%と15~19歳層(75.3%)よりも高いことも明らかになりました。(提供/CRI)

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