中国の科学者チームが、単細胞レベルの分解能で細胞膜表面のマーカーの発見と標的核酸アプタマー(適体)プローブの取得を同時に実現する一体型プラットフォーム「SPARK-seq」の構築に成功しました。この技術は分子認識、新たな標的分子の発見、精密医療研究に新たなツールを提供し、標的が不明確であるために有効な治療法がない多くの疾患に新たな治療の道筋を開く可能性があります。
中国科学院杭州医学研究所の譚蔚泓院士と呉芩主任研究員のチームによるこの研究成果は、1月1日に国際学術誌『サイエンス』のウェブサイトに先行公開されました。
SPARK-seqプラットフォームは従来の方法と比較するとスクリーニング効率が100倍以上に向上し、潜在的ながんマーカーと治療標的を高精度で特定できます。
独自に開発し、完全に自分たちでコントロールできるプラットフォームSPARK-seqは、「既存の薬で狙える分子標的が存在しない」疾患の標的研究と治療開発に新たなパラダイムを提供します。これにより、研究者と臨床医は中国特有の臨床リソースに基づき、独自の知的財産権を持つ新規標的分子と新規ツールを体系的に発見できるようになります。将来的には、この技術によりさまざまな疾患に対する治療分子の迅速なマッチングやカスタマイズが可能になり、医薬品開発の効率と治療の精度向上が期待されています。
譚院士は「将来は、設計図に基づいて家を建てるのと同じように、計算知能(CI)を通じて自然界に存在しない優れた性能を持つ新型標的核酸医薬品を設計し、より多くの患者が精密医療治療の恩恵を受けられるようにしたい」と述べています。(提供/CRI)











