中国・江蘇省の病院で、出産直後に助産師がへその緒を切ろうとして誤って新生児の指を切り落とす事故があった。封面新聞など複数の中国メディアが5日付で大きく報じた。

事故があったのは昨年12月25日、同省の盱眙県人民病院。新生児の父親の盛(ション)さんによると、妻が帝王切開で出産した際、へその緒を切ろうとした助産師が誤って新生児の左手中指を切り落とした。助産師からは事後に「子どもが急に動いたから」と説明されたという。

その後、同病院では接合手術ができないと転院を勧められ、南京市の病院を訪れるも「子どもが小さすぎて手術できない」と断られた。無錫市の病院でようやく手術を受けられたものの、医師からは「血管はつないだが子どもがあまりに小さく、神経は接合できなかった」と言われた。新生児は同病院に1週間ほど入院した後、帰宅したという。

へその緒を切ろうとした助産師、誤って新生児の指を切り落とす=「急に動いたから」―中国

盛さんは出産直後の妻を気遣い、子どもの指が切断された事実は伏せて「軽いけがをしただけ」と伝えているというが、「紙で火を包み隠すことはできません(隠し通すことはできない)」と話している。

盛さんは「信じがたいミス」だとして、盱眙県人民病院側に原因と経緯を明らかにするよう要求した。現場の監視カメラの映像を確認したが、カメラの死角で起こったためはっきりと映っていなかったとのことで、「現在に至るまで、病院側からはなぜへその緒を切るという単純な作業で子どもの指が切断されたのか、明確な説明はない」という。

盛さんは、すでに地元の衛生健康委員会に資料を提出し、医療事故の鑑定を申請したとしている。一方、盱眙県人民医院の関係者は、「現在、お子さんの治療に全面的に協力し、ご家族と賠償について協議を進めている」と明らかにした。なお、問題の助産師はすでに停職となっている。

中国のネットユーザーからは「どうしてこんな事故が起こったのか、本当に理解できない」「新生児が急に動くのは当たり前じゃないか!」「(助産師は)自分のミスを素直に認めるのがそんなに難しいのか?。まるで新生児が悪いと言っているような言い方だ。とんでもない」「助産師の『子どもが動いたから』という説明はあまりに残酷。医療事故鑑定はどうか子どもに寄り添ったものにしてほしい」「本当に恐ろしい。病院は(当事者を)厳しく処分してほしい」「両親の心痛はいかばかりか。早く回復することを祈ってる」といったコメントが寄せられている。(翻訳・編集/北田)

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