年末から年始にかけて、海外の複数の有名科学研究プラットフォームで発表されたランキングにおいて、中国は科学研究成果の数と質、イノベーション都市クラスターなどのランキングで上位にランクインした。国連のガイ・ライダー事務次長は中国の科学技術イノベーションの現状を「イノベーションの爆発期に突入」と表現した。
2026年を展望すると、「第15次五カ年計画(2026~30年)」の初年度に当たる今年、一連の新しい科学技術プロジェクト・計画が続々と発表される予定だ。
中国国家航天局が発表した情報によると、月探査機「嫦娥7号」は26年前後に打ち上げられ、月の南極の環境や水氷資源の調査を行う予定だ。またエジプト、バーレーン、タイ、イタリア、スイスなどの国のペイロードを搭載し、月へと向かう。
「嫦娥」が再び姿を現し、「天問」は遠くへ行く。25年5月、小惑星探査機「天問2号」が打ち上げに成功し、中国初の小惑星探査とサンプルリターンの旅が始まった。計画によると、10年間ほどに及ぶこのミッションでは主に小惑星「2016HO3」の探査、サンプル採取と地球へのサンプルリターンを実施する。今後さらにメインベルト彗星であるパンスターズ彗星(311P)の科学探査も実施する予定だ。
中国が独自開発した次世代再利用型有人宇宙船「夢舟」は、26年に初の飛行ミッションを実施することが計画されている。有人宇宙船「神舟」をベースに全面的な高度化を図って開発された「夢舟」は、モジュール化設計を採用し、帰還モジュールとサービスモジュールで構成される。将来的には、低軌道の宇宙ステーション運用および有人月探査ミッションに使用される予定だ。
26年の有人飛行ミッション計画によると、中国は文昌宇宙発射場において、キャリアロケット「長征10号A」を初めて使用し、「夢舟1号」を打ち上げ、無人飛行試験を実施する。
また、26年には有人宇宙船の「神舟23号」と「神舟24号」、宇宙補給船「天舟10号」の打ち上げも実施する予定。「神舟23号」の宇宙飛行士チームのうち1人は、1年以上にわたる長期滞在試験を行う。
中国科学院深海科学・工学研究所の杜夢然(ドゥー・モンラン)研究員が英科学誌「ネイチャー」の2025年「今年の10人」に選ばれた。この85後(1985-89年生まれ)の女性科学者とそのチームは、深さ9000メートル以深で、地球上でこれまでに知られている中で最も深い化学合成生態系とメタン貯留層を発見。海洋の最深部で「科学界がかつて見たことのない光景を目の当たりにした」。
中国の有人潜水艇の応用シナリオは近年、より多様化し、その応用レベルも着実に向上している。
世界初の砕氷能力を備えた有人深海潜水作業支援母船「探索3号」と中国独自開発の船舶積載科学探査設備を基盤に、有人潜水艇「奮闘者」号は中国で初めて北極圏の氷が密集するエリアでの有人深海潜水科学調査を成功させ、中国の有人深海潜水事業を「極限の深海」から「海洋全域」へと発展させた。
25年末現在、中国の「深海勇士」号、「奮闘者」号、「蛟竜」号の3隻の有人深海潜水艇は、これまでに累計1700回以上の潜水を行い、26年は2000回を突破する見込みだ。
専門家によると、「第15次五カ年計画」期間に、中国は有人・無人深海潜水設備を利用し、中国内外の共同科学調査航海をより多く実施することで、国際科学技術協力を踏み込んで推進し、中国の深海科学研究、技術開発、設備・応用の発展を促進するという。
「人工太陽」と呼ばれる超伝導トカマク型核融合実験炉(EAST)の実験でプラズマ密度の限界を超える方法の発見から、高精度アナログ行列演算チップが演算能力の難題解決におけるこれまでにない新たなルートの開拓、手術支援ロボットや産業用ロボットなどのエンボディドAIの応用が医療・産業シナリオへの深い融合などに至るまで、技術イノベーションであれ、産業へのエンパワーメントであれ、科学技術による素晴らしい生活の実現という生き生きとした光景が少しずつ私たちの前に広がっている。
2026年、中国は科学技術イノベーションを加速させ、未知の世界を探求する道を駆け上がり、質の高い発展にエネルギーを注入し、生活をより素晴らしいものにしていく。











