中国のトレンド玩具市場で高い人気を誇ってきたポップマート(POP MART)のキャラクター「ラブブ」を巡り、価格の調整局面が鮮明になっています。かつて高騰を続けていた二次流通市場の価格はこのところ大きく下落し、消費者や投資家の心理にも変化が表れています。
12月に入り、定価594元(約1万3000円)のシリーズが二次流通プラットフォームで平均1478元(約3万3000円)から同632元(約1万4000円)前後にまで下落したほか、単品では定価を下回る例も出てきました。人気モデルでも、発売直後に数千元(1000元は約2万2000円)にまで高騰した価格は、公式の追加供給を背景に数百元(100元は約2200円)水準に落ち着いています。二次流通プラットフォームでは出品数が増える一方、成約価格は軒並み低下しており、割引販売をおこなう実店舗や、在庫が常時表示される海外の電子商取引(EC)サイトも目立ちます。
こうした動きは資本市場にも波及しています。ポップマートの株価は8月下旬に史上最高値をつけた後、12月中旬までに40%以上下落し、市場評価の見直しが進みました。価格下落を受け、一部の転売業者は仕入れを控え、消費者からも「ブラインドボックスで運試しをするのではなく、ほしい商品を直接買う」といった声が広がっています。
もっとも、同社の業績自体は堅調です。2025年第3四半期の売上高は前年同期比で大幅な増収となり、特に海外事業が成長をけん引しています。大手金融機関は、ポップマートが爆発的成長期から持続的成長段階へ移行し、今後はラブブ一極依存から多様なIP展開へと軸足を移すと分析しています。今回の価格調整は、トレンド玩具市場が成熟局面に入ったことを示す象徴的な動きといえそうです。(提供/CRI)











