中国では2025年に、一連の高齢者サービスや介護産業関連政策が継続的に発表され、シルバー経済の発展を後押ししてきました。シルバー経済とは、高齢者に製品やサービスを提供し、高齢期に向けた準備など一連の経済活動の総称であり、関連範囲は広く、産業チェーンは長く、業態は多様で潜在力がとても大きいとみられています。

2025年上半期、中国の高齢者向け介護サービスの売上高は、コミュニティーの介護サービスが前年同期比30.4%増、施設型介護サービスが同22.6%増、在宅介護サービスが同18.0%増となりました。介護サービス、健康消費、文化娯楽消費の3大核心がシルバー消費の駆動力となっています。中国の高齢者用品市場規模は、2014年の2兆6000億元(約57兆2000億円)から2024年には5兆4000億元(約119兆円)に増加し、年平均成長率(CARG)は7.3%に達しました。2025年は6兆1000億元(約134兆円)に達すると予測され、シルバー経済の重要な支えとなる見込みです。

一方、シルバー経済は「高齢者ケア=受動的介護」という古い枠組みを突破し、高齢者に配慮したスマートホーム、高齢者向け文化観光、生涯教育、リハビリ補助具の研究開発など多様な分野に拡大し、新たな市場を切り開いています。

高齢者層の旅行ニーズに対応するため、中国商務部など9部門は「シルバー観光列車の増発によるサービス消費発展促進に関する行動計画」を発表し、観光列車のソフト面とハード面で高齢者に向けた適切化改造に力を入れています。例えば、照明、手すり、座席、トイレなどを改造し、列車を高齢者にとって乗り心地の良いものにしています。また、観光列車は柔軟な路線、複数地点の連結、移動中の観光、高齢者に追随する運行、昼間の観光と夜間の移動などの特徴と優位性があるため、シルバー観光列車の運行は鉄道沿線の飲食、宿泊、娯楽など多くの関連産業の発展をけん引し、強力な消費相乗効果を形成しています。(提供/CRI)

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