2026年1月8日、仏国際放送局RFI(ラジオ・フランス・アンテルナショナル)の中国語版サイトは、冬の寒さが厳しさを増す中、日中韓をはじめとするアジアの伝統的な技術が、簡易かつ高効率な暖房手段として再評価されていると報じた。
記事は、フランス・パリなど欧州各地で大雪や寒波に見舞われる中、単に暖房出力を上げるのではなく「暖房効率」をいかに高めるかが市民生活の重要課題だとした上で、東アジア各国で長期にわたり愛用されてきた持続可能な防寒策を紹介している。
まず、英国ノッティンガム・トレント大学建築デザイン学部准教授で中国黒龍江省ハルビン市出身の邢(シン)氏がウェブメディア「Slate」で紹介したハルビンの事例を紹介。邢氏は母親が綿入れを作ってくれた思い出を振り返るとともに、零下30度にも達する厳冬期のハルビンでは近代的なセントラルヒーティングやエアコンが登場する以前から、住民が「火炕」と呼ばれる独自の暖房システムで寒さをしのいできたと説明したことを伝えた。
そして、「火炕」について土レンガで築かれた一種の加熱式ベッドで、調理用のかまどから発生する熱気がベッド下の通気管を循環することで、蓄熱体である泥土やレンガを温める仕組みだと説明。邢氏がこのシステムについて「部屋の空気を温めるのではなく、人を温かく保つ暖房」とし、極めて少ない燃料で持続的な暖房が可能であると評価するとともに、エネルギー価格の高騰や気候変動による予測不能な冬の到来に直面する現代において、伝統的な手法から学ぶべき点が多いと主張したことを紹介している。
記事はまた、韓国でも「オンドル」と呼ばれる床下に暖気を循環させる同様のシステムが利用されており、日本では厚い布団で覆ったテーブルの下に熱源を置く「こたつ」があると指摘。特に日本のこたつについて、多少値は張るものの日本家庭で最も愛されているアイテムの一つであり、足元を重点的に温める局所暖房の好例であると説明した。
記事によると、古代ローマのハイポコースト(床下暖房)など欧州にもかつては類似の技術が存在したものの、20世紀以降のセントラルヒーティングの普及により忘れ去られたという。記事は、エネルギーコストが上昇している現代において断熱性の低い家屋向けのセントラルヒーティングはますます非効率であり、「快適さとは必ずしもエネルギー消費の増大から得られるものではなく、より賢明な暖房管理から生まれるものなのだ」と結んでいる。(編集・翻訳/川尻)











