脳の信号を用いて機械を操作するブレイン・マシン・インターフェース(BMI)を巡り、世界の産業地図が大きく動き始めています。米起業家イーロン・マスク氏は2025年末、自身が率いるニューラリンク(Neuralink)が2026年からBMI機器の大規模生産に入ると明らかにし、手術工程の簡素化と高度な自動化を進める方針を示しました。

研究開発段階にあった技術が量産フェーズに移行するとの見方から、市場の期待が一気に高まりました。

この発表を受け、中国の株式市場では2026年の取引初日、BMI関連銘柄が軒並み急騰しました。指数は一時12%を超える上昇を記録し、複数の銘柄がストップ高となるなど、資本市場は同分野の本格的な商業化を強く意識しています。

中国では2025年がBMI産業の「発展元年」と位置付けられ、政策支援、資本投入、技術革新が同時進行しています。第15次五カ年計画では未来産業として明確に盛り込まれ、上海をはじめ各地の政府が臨床試験や実用化に向けた行程表を提示しました。侵襲型に加え、超音波などを活用した非侵襲型技術でも新興企業が台頭し、技術路線の多様化が進んでいます。

一方で、生体適合性や長期的な安全性、規制・倫理面、さらには高コスト構造といった課題も依然として残ります。ただ、審査期間短縮など制度面の改善が追い風となり、中国は巨大な臨床需要と人材育成を強みに産業集積を加速させています。BMIは医療分野を中心に、人と機械の関係を変える次世代産業として存在感を高めつつあります。(提供/CRI)

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