冬も本番となり、中国各地では観光客の「SNS映え」を狙った特色ある「氷雪スポット」が次々に今シーズンの営業を始めた。しかし、河南省にある「狗熊嶺夢幻雪郷」(以下、夢幻雪郷)は、1月1日のオープンから酷評が相次いだ。
夢幻雪郷は河南省鄭州市内にあるプランス・ラベンダー園内に設けられた施設で、アニメ作品の「熊出没」に登場する中国東北地方の「狗熊嶺」を再現したことを売り物にしている。
「熊出没」は幅広い年代層に愛されてきたアニメシリーズで、原生林を違法伐採しようとする木こりと、伐採をやめさせようと熊の兄弟の争いをドタバタ劇風に描写するストーリーで始まった。後に、悪徳会社にこき使われていた木こりはガイドに転職し、熊の兄弟と力を合わせて密猟者を撃退し、さらに人情味も大いに見せるなど、人物描写も大いに変化した。
夢幻雪郷のチケット購入用ウェブページに表示されているコメント2136件のうち、夢幻雪郷を批判する内容のものは800件以上に達した。最も厳しく批判されたことは、綿を使って雪を偽装していたことだ。さらにそれ以外にも、立地の不便さ、衛生状態の劣悪さ、販売している商品が高額であることにも、批判が相次いだ。
夢幻雪郷は4日、客足についての予測が不十分で、サービス保障や施設の収容能力が追いついていなかったとする謝罪文を発表した。さらに補償方法として、1月1日から3日の間に入場した人には、チケット購入を証明できれば、2026年の春節(旧正月)期間である2月9日から3日3日まで、無料で1回入場できると表明した。現地の関係当局は4日、園内の調査を実施した上で責任者を呼び出して指導を行い、営業の停止と施設内の整備を命じたことを明らかにした。
夢幻雪郷のスタッフは取材に対して、現在の天候では人工降雪を利用できず、利用者が破壊した施設の修復にも時間が必要なため、営業再開の時期は未定と説明した。
現地では平年に比べて気温がかなり高い状態が続いている。平年ならば1月上旬には1日の最低気温が氷点下5度程度まで下がるが、今年は氷点下にはほとんど下がらない状態だ。また、最高気温は10度以上で、15度以上になる日もある。人工降雪機を使用しても、雪はすぐに解けてしまうことになる。
なお、同スタッフは、「綿で雪を偽装」は誤解と説明した。綿を使っているのは夢幻雪郷付近だけで、写真撮影用に設けているが、主要エリアには人工降雪などによって「本物の雪」を配することになっているという。
夢幻雪郷の責任者は取材に対して、「現在は関連する問題の是正を進めています。調整が終わった後に、皆様に現場でご確認いただきたい」と説明した。(翻訳・編集/如月隼人)











