雲南省体育局は、2023年の杭州アジア大会の女子ドラゴンボート競技で金メダルを3個獲得した王莉さんが、チームの監督に金銭の強要や地位を利用した冷遇、さらに性的な嫌がらせなどをされたと告発した件について、告発内容は「おおむね事実」だったと発表した。中国メディアの観察者網が伝えた。
王莉さんは23年に浙江省杭州市で開催された第19回アジア大会で、女子12人乗りドラゴンボートの200メートル、500メートル、1000メートルの直線レースに出場して、いずれも優勝した。そして同年12月には、雲南省政府の文明弁公室により「敬業奉献好人(職務に尽力した善人)」に選出された。
王さんは25年12月に、SNSを通じて、雲南松茂体育訓練基地の主任でもある、ドラゴンボートチーム監督が、王さんが杭州アジア大会優勝で得た賞金15万元(約340万円)を自分に渡すよう要求されたと告発した。告発によると、王さんが賞金を渡すことを拒んだところ、監督は悪意をもって王さんを疎外し、練習にも参加させず、さらに王さんに無断で引退届を提出した。王さんはそのため、重度のうつ状態になったという。王さんは同時に、訓練基地の他の選手に対する罵倒(ばとう)や体罰などの問題も告発した。
雲南省体育局は同年12月15日に、直ちに調査チームを編成して全面的な調査を開始しており、規則と規律および法に基づき処理すると表明した。
王さんは1月9日になり、12月25日に告発資料を雲南省合同調査チームに提出したとSNSを通じて表明した。王さんは、提出した資料には監督による女子選手へのわいせつ行為に関する告発も含まれており、チャット記録のスクリーンショットも添えたと説明した。
王さんのこの投稿には、別の女子選手から「あのことが私の身に起きたのは確かです。あの時のことをとても恨んでいます。あなたが立ち上がったのだから、私も立ち上がります。結局のところ、私も彼にわいせつなことをされたのですから」とのコメントが寄せられた。
王さんによると、雲南省の合同調査チームの聞き取りに対しては、監督が訓練基地内で封建的な迷信にふけっていたことや、勤務実態のない妻に不正に給料を支給していたこと、所属選手が得た賞金の中抜きをしていたこと、選手に対する罰金を恣意的に設けていたことなども報告した。
雲南省体育局は1月10日、王さんの告発について、「真摯に調査したところ、おおむね事実だと判明した」と発表した。雲南省体育局によると、王さんに告発された監督は停職処分にして、問題行為を「事件」として扱うことにした。また、王さんについては選手管理の定めにしたがって、適切な補償などをすると説明した。
なお、王さんは9日のSNS投稿で現状について「とても安全です。友人の家に住んでいます」と報告した。(翻訳・編集/如月隼人)
— 中国動画 (@RC00547555) January 11, 2026











