中国自然資源部によると、2025年の中国近海の海洋熱含量は、平年と比べて著しく高く、観測史上2番目の高水準となりました。なかでも南海では、海洋熱含量が過去最高を記録しています。
国家海洋環境予報センターの史珍助理研究員は、海水熱含量の継続的な上昇について、「複合的な要因が重なった結果だが、根本的な原因は温室効果ガスの排出によって地球全体の熱収支の不均衡にある。その余剰熱の90%以上が海洋に吸収されており、これが世界的に(海洋の熱含量が高まっている)背景要因となっている。さらに、地域的な気候要因が重なって影響を強めている」と説明しました。
史助理研究員はまた、「海水温が高いほど蒸発が活発になり、台風に供給されるエネルギーや水蒸気が増える」としたうえで、「台風はこれらを取り込むことで急速に発達し、短期間で強い熱帯低気圧から超大型の台風へと変化する可能性がある」と述べています。
さらに、海洋に蓄えられた巨大な熱は、上空の大気循環にも影響を与え、南海に熱が集中した場合、亜熱帯高気圧の位置や強さが変化し、台風の経路が平年とは異なる形になるおそれがあるとしています。具体的には、台風が北寄りに進んで広東省や福建省を直撃しやすくなるほか、南海付近で長時間停滞し、被害が長引く可能性もあるとしています。(提供/CRI)











