2026年1月12日、韓国メディア・マネートゥデイはソウルの江南駅周辺で横行している「無料肌管理体験」をうたうなどする強引な勧誘行為について、SNSを中心に注意喚起の声が相次いでいると報じた。

記事によると、勧誘の主な対象となっているのは、ソウルに来たばかり、あるいは成人したばかりの20代前半の女性だという。

路上で中年女性が「学生限定」「オープン記念」「無料で少し体験するだけ」などと声をかけ、警戒心を解いた上で足を止めさせるのが典型的な手口とされている。一度応じてしまうと、腕をつかまれたり、半ば強引に建物内へ誘導されたりし、皮膚科やエステのカウンセリング室に通されるケースが多いという。そこで「無料体験」を受けた後、「今契約しないと意味がない」「今なら特別価格」などと説明され、数十万円に及ぶ高額な肌管理コースの前払い契約を迫られる事例が相次いでいる。

SNS上では、実体験を語る投稿が数多く見られており、あるネットユーザーは「道を聞かれたと思って立ち止まったら、そのまま腕を組まれて離してもらえなかった」「気付いたらカウンセリング室に座らされていた」と語った。また、「強引な勧誘は昔からあったが、最近は特に執拗(しつよう)になっている」といった投稿も見られたという。

記事は「こうした行為に対する法的対応には限界がある」と指摘し、警察関係者による「暴行や明確な脅迫がなければ、刑法上の強要罪として立件するのは難しい」との見方を紹介。ただし、皮膚管理サービスの契約については、契約期間中であれば違約金を支払って解約できる場合が多く、化粧品購入についても条件を満たせばクーリングオフが可能だと伝えた。その上で、「善意や無知につけ込む形で行われる路上勧誘は被害が表面化しにくい点が特徴」とし、「特に人通りの多い繁華街では、『無料』『限定』といった言葉に安易に応じないことが重要」と注意を呼び掛けた。

これについて、韓国のネットユーザーからは「こんなのがまだあるなんて」「社会経験の少ない若者を狙うやり方が本当に卑劣」「人の集まる駅では知らない人の声掛けは全部無視するべき」「無料ほど高いものはない」「規制が追いついていない。早く整備してほしい」「外国人も含め、とにかく場所に慣れてなさそうな人を狙ってやっているから、旅行に来る人は絶対に聞かないで」「宗教勧誘も多いから、それも注意」といった声が上がった。

また、「強引なのは事実だが、結局ついて行ってしまう側ももっと警戒すべき」「明確な違法行為でないからこそ自己防衛が必要」「取り締まりが難しいなら、公共機関がもっと周知すべきだ」といった意見も見られた。(翻訳・編集/樋口)

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