2026年1月11日、香港メディアの香港01は「『呪術廻戦』第3期『死滅回游 前編』は原作評価を覆せるのか?」と題した記事を掲載した。

記事は、「人気アニメ作品『呪術廻戦』は、最強キャラクターを雑に扱って以降、最終章に向けた原作の評判が著しく低下したが、テレビアニメ『呪術廻戦』は一貫して高いクオリティーを誇っている。

そんな中、原作漫画では賛否が分かれる『死滅回游編』をアニメ化した第3期が、今月9日に放送開始となり、視聴者は依然として高い期待を寄せている。同作は、『渋谷事変』直後から始まり、世界は混沌へと突き落とされる。物語は、よりダークで頭脳戦要素の強い新章へと突入し、黒幕・加茂憲倫(かものりとし)=羂索(けんじゃく)が仕組んだ殺りくゲーム『死滅回游』が、日本全土を舞台に展開される」と説明した。

その上で、「主人公・虎杖悠仁(いたどりゆうじ)は、宿儺(すくな)による大虐殺への罪悪感から高専に戻らず、脹相(ちょうそう)と共に呪霊狩りに身を投じる。一方で、特級術師・乙骨憂太(おっこつゆうた)は上層部から虎杖の死刑執行人に任命され、2人の特級戦力が今にも激突しようとしていた。放送初日に第48話『執行』と第49話『もう一度』の2話が一挙放送されたことで、勢いをつけたい制作陣の狙いが見て取れた。特に『執行』の冒頭数分間では、虎杖が一言も発することなく、カットを途切れさせない連続演出で巨大な呪霊と戦い、さらに乙骨と対峙する展開に至る。その緊張感、構図、作画のいずれも業界トップクラスと言える」と評した。

また、「『死滅回游編』の最大の問題は、作者・芥見下々氏が従来の能力バトルから脱却し、複雑なルールを持つサバイバルゲームを構想したものの、物語の構成力が及ばなかった点にある。特にゲームルール自体が膨大な文字量で説明されたことで、読者が敬遠し、作者自身も収拾がつかなくなってしまったような印象がある。連載当時は否定的な評価が相次ぎ、『途中で読むのをやめた』というファンも少なくなかった。しかし、以前からネット上では、アニメ制作を担当するMAPPAは原作の問題点を十分理解した上で、第3期では物語のテンポを大幅に調整し、一部エピソードを改変するとのウワサが流れていた」と述べた。

そして、「実際、テレビアニメ放送後のネット上の反応は概ね好評で、10点満点中9点以上を付ける視聴者も多く、『どうせルールは作者のさじ加減なんだから、アクションに集中すればいい』『そう、とにかくバトルが面白ければOK』『アニメなら救えそう』などと、MAPPAの手腕を高く評価する声が目立つ。中には話題を広げて『ワンパンマン』の作画を批判する者までおり『芥見の原作は微妙なのにMAPPAの神作画が付くのは不公平だ』といった辛辣な意見も寄せられた」とした。

その上で、「結局のところ、作画を徹底的に仕上げ、物語の構成を整理することが、視聴者を引きつけ続ける鍵だというわけだ。ただし、テレビアニメ版でも問題視されていた複雑なルール説明は忠実に再現されていた。ワンカットでルール説明が表示されたため、スマートフォン視聴では読み切れるかどうか怪しいとの指摘もある。ただこれに対し、『どうせ誰もちゃんと見てないから問題ない』と冗談交じりに語るネットユーザーもいた」と言及した。

記事は、「『死滅回游 前編』は本編の作画だけでなく、新OP(オープニング)にも注目が集まっている。『渋谷事変編』のOP曲『SPECIALZ』を手掛けた日本のロックバンド・King Gnuが再び起用され、第3期OP曲『AIZO』を担当した。強烈なリズムと高い中毒性を持ち、制作費が惜しみなく費やされた作画だと絶賛されるほどの完成度である。さらに、随所に世界的名画へのオマージュが盛り込まれており、『呪術廻戦』第3期の鑑賞体験を大きく高めた」と分析した。(翻訳・編集/岩田)

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