香港メディアの香港01はこのほど、オランダのライデン大学科学技術研究センター(CWTS)が発表した最新のライデン大学ランキングで、長年にわたり世界第1位だったハーバード大学が、中国の浙江大学と上海交通大学に抜かれて第3位に転落した話題を紹介した。ライデン大学ランキングは、科学研究の成果に特化して世界の大学の順位づけを行っている。

米国の大学は科学研究の資金を米国政府に大きく依存している。報道によると、今回の順位の変化は、トランプ政権が米国の大学に提供する研究経費を大幅に削減し始めた時期と重なっている。ライデン大学ランキングにおける米国の大学の凋落(ちょうらく)傾向は数年前に始まったという。

英国の高等教育専門誌であるタイムズ・ハイアー・エデュケーションの世界事業責任者であるフィル・バディー氏は、米国の大学の凋落について、「一つの巨大な変革がまもなく到来し、高等教育と研究分野におけるグローバルな主導権は新しい世界秩序を迎えることになります」と述べた。この傾向は教育分野だけでなく、米国そのものに及ぶという。

トランプさんのおかげみたい、中国2大学の順位がハーバード抜く―香港メディア
浙江大学

多くの大学ランキングは、「大学に対する評価」や「教育環境」を重視するが、ライデン大学ランキングは、論文の発表数と引用状況のみで順位を決める。同種のランキングでは2000年ごろまで、上位10位までの中に米国の大学が7校ほど含まれ、ハーバード大学が第1位だった。上位25校に入る中国の大学と言えば、浙江大学ぐらいのものだった。最新のライデン大学ランキングでは、第1位の浙江大学をはじめとして、上位10校のうち7校までが中国の大学だった。

しかし、ハーバード大学の「研究成果の絶対評価」が落ち込んだわけではない。ハーバード大学関係者による研究成果の発表数は増加を続けているし、論文引用数でも依然として世界第1位だ。またライデン大学ランキングで21世紀初頭に上位10位に入った米国の大学であるミシガン大学、カリフォルニア大学ロサンゼルス校、ジョンズ・ホプキンス大学、ワシントン大学シアトル校、ペンシルベニア大学、スタンフォード大学からは現在、当時より多くの研究成果が発表されている。

米国の大学の「順位低下」を起こした原因は、中国での研究成果の尋常ではない増加だ。マサチューセッツ工科大学の前学長であるラファエル・ライフ氏は昨年、インターネット番組に出演した際に「中国からの論文の数と質はどちらも非常に驚異的です。我々が米国で行ってきたことをはるかに凌駕しようとしています」と述べた。

トランプさんのおかげみたい、中国2大学の順位がハーバード抜く―香港メディア
上海交通大学

ライデン大学ランキングは、発表団体であるCWTSが選んだ学術誌に掲載された論文に基づいて、大学の順位を決めてきた。CWTSは一方で、22年に公開を始めた学術データベースのオープン・アレックスに基づいた大学のランキングも発表した。この新たな大学ランキングは、より幅の広い論文に基づいて大学の順位を決めることになる。この新たな順位付けでは、ハーバード大学が依然として第1位だった。しかし、中国の大学の躍進傾向は同様で、第2位から第13位まではすべて、中国の大学が占めた。(翻訳・編集/如月隼人)

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