香港の親中シンクタンク・団結香港基金が運営するメディア「当代中国」はこのほど、世界最大の石油輸入国とされる中国が、実は世界有数の産油大国でもあるという事実とその歴史的変遷について報じた。
記事は冒頭で、ニュース報道において中国が「世界最大の石油輸入国」として扱われ、そこから派生するエネルギー安全保障のリスクが議論の的になりがちだと指摘する一方で、中国が世界でも指折りの「産油大国」だという事実に言及。
そして、中国における石油の歴史について、3000年以上前の「易経」にはすでに記載があることを紹介しつつ、近代では1907年に陝西省延長県で中国大陸初の工業用油井が開削されたと振り返った。
また、1949年の中華人民共和国建国当初の原油生産量は12万トンと乏しく、国家の需要を賄うには程遠い状態だったと指摘。その後の国家的な探査により、55年の新疆ウイグル自治区・カラマイ油田、59年の黒竜江省・大慶油田の発見によって「貧油国」という西側の見方は大きく覆され、特に大慶油田は荒野を人口200万人の都市へと変貌させた象徴的な存在になったと強調した。
その上で、これらの大型油田開発により、中国は60年代に石油の自給自足を達成し、73年からは日本などへの輸出を通じて当時貴重だった外貨を獲得するに至ったと解説。石油生産量は改革開放が始まった78年には1億トンを突破して、2020年以降は2億トンを超えていると紹介し、24年の公式発表では複数の中規模国の需要を満たす2億1300万トンに上り、世界5位の産油国になったと伝えた。
一方で記事は、5億~6億トン台に達する米国、サウジアラビア、ロシアの石油生産上位3カ国に比べると生産量ははるかに少ない点に言及。長年の産油大国である中国が世界最大の石油輸入国であることへの疑問に対し、「中国は石油生産大国だが、それ以上に巨大な石油消費大国であり、消費の拡大が生産量を大きく上回っているからだ」との結論を示した。(編集・翻訳/川尻)











