シンガポールメディアの聯合早報は19日、規定に反して活動再開を図る「劣跡芸人(不行跡芸能人)」について、中国官製メディアの新華社通信が「市場も影響力も与えてはならない」とする記事を発表したと報じた。
中国で、法律に違反したり社会道徳に反したりするなどして社会に悪影響を与えた芸能人は「劣跡芸人」と称される。
記事では、その規定に反して復帰を試みる具体例として、「地方での商業演出で金を稼ぐ」「名前を変えてライブコマースを行う」「『公益』を掲げて自身を美化する」ことを列挙。さらにオンライン、オフラインを問わず劣跡芸人が不正に復帰し、不徳・規範逸脱行為がたびたび発生していることは公序良俗のボトムラインに触れ、文化伝播の環境を汚染していると指摘した。
記事は「文化的娯楽業界は徳を失った者が利益を追い求めるための『自由地帯』ではない」と述べ、公序良俗に挑戦する行為への断固たる取り締まりに言及。また、「同業界従事者の言動に関する『ネガティブリスト』はすでに明確に示されている」とし、それにもかかわらず規定違反の復帰という乱れた現象の抑制が困難である原因として、一部従事者の利益や名誉への欲望、プラットフォームに見られるアクセス数至上主義、監督管理体制における抜け穴などを挙げた。
記事はその上で、「こうした混乱の取り締まりには核心を突くことが必須だ」として、監督の抜け穴をふさいで規制のレッドラインを明確に引くべきだと強調。「芸能活動に対する監督は、芸能事務所が提出する契約書や証書への形式的審査にとどめてはならない」と述べるとともに、業界団体の自律意識の引き締め、共同ボイコットの仕組みの厳格な実行を挙げて「業界の環境を浄化し、規定違反による復帰に対して断固としてノーを突き付けるべきだ」と訴えた。
記事は、プラットフォーム側にも「一部の劣跡芸人がネットを利用して復帰を図るのを見て見ぬふりしてはならない」と呼び掛け、アクセス数至上主義の放棄、アルゴリズムの最適化、審査体制の厳格化、関連するコンテンツや不適切な誘導動画の速やかな発見、削除を主張した。(翻訳・編集/野谷)











