清華大学車両・輸送学院の張揚軍(ジャン・ヤンジュン)教授は19日、「空飛ぶクルマ発展報告書2.0:空中・地上一体交通の新時代へ」の発表会場で、「空飛ぶクルマは空中と地上を一体化した交通に向けた電動垂直離着陸機(eVTOL)であり、ルールを定義しエコシステムを牽引する新たな交通手段だ。これは低空経済(低空域飛行活動による経済形態)における戦略的な主要分野だ。

空飛ぶクルマの発展は低空経済産業の『ツールのイノベーション』から「エコシステムの再構築」へのパラダイムシフトを示している」と述べた。科技日報が伝えた。

同報告書によると、空飛ぶクルマは2025年から30年にかけて商用化の爆発的な拡大を迎え、その応用シーンは「専門化」と「大衆化」が同時並行で進展する特徴を持つという。

中国国際プロジェクトコンサルティング有限公司ハイテク業務部のチーフエンジニア・汪志鴻(ワン・ジーホン)氏は、「まず専門化シナリオで突破口が開かれ、緊急時救援、警察設備のアップグレード、道路点検などが最初の導入分野になる。一般向けシナリオは、『観光・レジャーを先行させ、接続サービスを追随させ、都市通勤を最終段階とする』という経路で進化するだろう。億航智能などの企業による観光飛行プロジェクトがすでに実用化されており、今後は空港と市街地の短距離接続や都市間移動が規模化の重点となり、都市内通勤は長期的な目標として段階的に推進される」と語った。

張教授は、「空飛ぶクルマが一般大衆の視野に入るのは、技術の進歩、シナリオの深化、エコシステムの成熟と同期した段階的かつ漸進的なプロセスとなる。今後5年は『実証とエコシステム構築期』、続く10年は『規模化応用の開始期』、そして20年後には『立体融合発展期』を迎え、空中と地上が一体となった成熟した交通段階に突入する見込みだ」との見通しを示した。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

編集部おすすめ