「錬金術」について聞いたことがあるだろうか?現実にはない魔法のようなものだと考えられているが、もしかしたらそうではないかもしれない。というのも、ありふれた鉱石の表面から金が「生えてくる」ことがあるのだ。

中国の科学者はこのほど、このプロセスを初めて鮮明に捉えることに成功した。では、金はいったいどのように「生えてくる」のだろうか?中央テレビニュースが伝えた。

地球上の金の埋蔵量は非常に多く、科学者の推定では約48億トンにも上る。世界中の人々に均等に配分すれば、1人当たり約600キログラムの金を受け取れる計算だ。しかし、現実には金はグラム単位で取引されるほど希少なものだ。これは、地球上の金の99%が地下2000キロメートル余りの地核に封じ込められているからだ。

中国の科学者はこのほど、金に関する画期的な発見をした。一般的な鉱石である「黄鉄鉱」を使っても「金を錬成」できるというのだ。地表水や地下の熱水が岩石の亀裂を流れる際、それは天然の輸送隊のような役割を果たし、古い地質活動で形成された金鉱を酸化・溶解させ、水溶性の含金錯体として流体に取り込む。この特殊な流体が黄鉄鉱の表面を流れると、その界面に不思議な「ナノ工場」が形成される。この「工場」は超強力な吸着力を持ち、磁石のように薄い流体の中から金原子を正確に捕捉・集積し、それらをナノサイズの金粒子へと徐々に「成長」させていくのだ。

金が石から「生えてくる」?中国の科学者が新発見―中国メディア

この発見は全く新しい扉を開いた。

将来、この自然界の「錬金術」を模倣することで、より精密で環境に優しい技術を開発し、従来廃棄されていた鉱石から金を取り出し、さらには世界規模で新たな金資源を探し出す手がかりにもなり得る。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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