中国とチリによるアタカマ海溝有人深海潜水共同科学調査航海が19日、チリのバルパライソから出航した。両国の研究者は協力して、最大水深8000メートルを超えるアタカマ海溝を探索する。
出航式は同日、チリ中部のバルパライソ港に停泊中の中国の科学調査船「探索1号」の船上で行われた。
今回の航海は、中国科学院深海科学・工学研究所とチリのコンセプシオン大学が共同で実施するものだ。主な目的は、アタカマ海溝の生物多様性、化学合成生態系、深部流体活動、プレート沈み込みメカニズムなどの解明が含まれる。ペルー・チリ海溝とも呼ばれるこの海溝は、両国の西側海域に位置し、全長約5900キロメートルと世界で最も長い。表層水の生産性が高く、底部の構造活動が活発で、底生生物の密度が高いという特徴を持つが、科学界による探索は依然として限られている。
コンセプシオン大学ミレニアム海洋研究所のオスワルド・ウジョア所長は、「今回の調査はチリがアタカマ海溝の地質と生命の特徴を理解する助けとなり、国内で頻発する地震や火山の成因、海溝の生物多様性を探る上で非常に重要な意義を持つ」と語った。
また、今回の航海は中国が主導する国際ビッグサイエンス計画「グローバル深淵探索計画」の枠組みによる国際共同航海でもある。駐チリ中国大使の牛清報(ニウ・チンバオ)氏は式典のあいさつで、「今回の調査は中・チリ関係の内容がますます豊かになっている例証で、国連の『持続可能な開発のための海洋科学の10年』イニシアチブが提唱するグローバル・開放・協力の精神を体現した具体的な実践例でもあり、科学に国境はなく協力こそがウィンウィンを生むという最良の証左となる」と述べた。
今回の航海で「探索1号」には中国が独自開発した有人潜水船「奮闘者」号が搭載されている。同艇は現在、水深1万メートルの海底で強力な作業能力を持つ世界で唯一の有人潜水船だ。(提供/人民網日本語版・編集/YF)











