中国のポータルサイト・捜狐にこのほど、「名探偵コナン」の毛利蘭(もうりらん)に対する「臆病で泣き虫だからヒロインにふさわしくない」との声に異議を唱える記事が掲載された。

記事は、「『幽霊が怖くてすぐ泣く』という理由で、毛利蘭のヒロインとしての資質を疑問視する声がある。

しかし、ヒロインの価値を『恐れを知らず、決して涙を流さないこと』という基準で測るべきではない。むしろ、蘭の『恐れ』や『涙』は、彼女の人間らしい輝きを際立たせている。彼女の内面に宿る善良さ、勇気、そして信念こそが、彼女をヒロインたらしめる中核的な力であり、そうした美徳は、いわゆる『強そうな外見』よりもはるかに人の心を打つ」と述べた。

続けて、「蘭の優しさは、心から生まれる共感と包容に基づくものであり、それこそが彼女の人柄を形作る、最も尊い基盤だ。彼女は常に周囲の人々に対して優しく接し、少年探偵団への細やかな気配りから、見知らぬ人への善意の手助けに至るまで、一切の打算なく行動している。事件の容疑者が苦境に立たされた時も、表面的な情報に流されることなく、その内面の葛藤に目を向け、無実の人の境遇に涙を流すことさえある。かつて自分を傷つけた相手であっても、真に悔い改めているのであれば、彼女は許すという選択を取るのだ」と言及した。

その上で、「損得を顧みないこの善良さは、決して弱さではなく、内面から生まれる強さだ。それは彼女を周囲の人々にとっての『温かなよりどころ』とし、物語に深い人情味を与えている。いわゆる『幽霊が怖い』というのは、未知に対するごく自然な反応にすぎず、その『臆病さ』の背後には、危険に直面した時の勇敢な覚悟が秘められている。蘭は暗闇や怪異を恐れるが、正義と悪の対峙(たいじ)から逃げたことは一度もない。身近な人が危険にさらされれば、彼女は即座に恐怖を振り払い、身を挺して立ち向かう。

素手で犯人を制圧する場面でも、火災や爆発といった極限状況で人を守る場面でも、彼女がひるんだことはないのだ」と説明した。

さらに、「この『弱きには柔らかく、強きには剛く』というギャップこそが、彼女の勇気を示している。真の勇気とは何も恐れないことではなく、恐れを知りながらも他者を守る選択をすることだ。また、蘭の『涙もろさ』は弱さの証明ではなく、感情の誠実さの表れだ。彼女の涙の多くは、他者の苦しみのために流され、家族愛、友情、恋愛の絆のためにこぼれる。江戸川(えどがわ)コナンの安否を案じて泣き、友の苦境を思って泣き、久々の再会に心を打たれて涙を流す。これらの涙は、豊かで真摯(しんし)な感情を宿し、道具的で平板な役割から彼女を解き放ち、血の通った人物像を形作っている。そして涙を流した後でも、彼女は必ず立ち直り、自らの信念を貫き続ける。その強靭(きょうじん)さこそが、何よりも尊い」と論じた。

そして、「総じて蘭の美徳は、共感に満ちた優しさ、責任を担う勇気、そして誠実な強さに集約されている。幽霊が怖くて泣き虫であることは、彼女の人間性の一側面にすぎず『ヒロインにふさわしくない』理由にはならない。むしろ、これらの特質と美徳の結びつきこそが、彼女をきわめて魅力的なヒロインにしている。

蘭は、優しさと勇敢さは決して矛盾せず、真摯な感情は常に尊ばれるべきだということを、私たちに教えてくれるのだ」と結んだ。(翻訳・編集/岩田)

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