中国で雇用情勢が厳しさを増す中、人工知能(AI)の急速な発展に伴う雇用問題が改めて注目されています。中国工業・情報化部の張雲明副部長は、AIの発展過程では雇用問題が避けて通れない課題であり、AIと製造業の双方に精通した複合型人材の育成が不可欠だとの認識を示しました。

中国国務院報道弁公室は1月21日、2025年の工業・情報化分野における発展成果を紹介する記者会見を開きました。会見で張副部長は、技術の進歩は雇用構造の再編や職種の変化を伴うものであり、AIの発展も例外ではないと指摘しました。一方で、雇用構造の再編は雇用の消失を意味するものではなく、職種の変化も必ずしも人の代替につながるわけではないとして、発展の視点から冷静に捉える必要があると強調しました。

また、AIの発展に伴う雇用課題は中国に限らず、各国が共通して直面する問題だと述べました。その上で、工業・情報化部としては「応用主導」を重視し、AIの融合と活用による付加価値創出を進める方針を示しました。組織形態や働き方、生産様式の再構築を進めると同時に、労働者のAIリテラシー向上を図り、AIと製造業の両方を理解する人材を継続的に育成していくとしています。

張副部長はさらに、産業革命や情報技術革命といった過去の大きな技術変革の際にも、雇用への不安が繰り返し指摘されてきたと振り返りました。しかし最終的には、産業構造の転換を通じて生産性の向上や雇用構造の最適化、新たな雇用の創出が実現してきたと述べ、AI分野でも同様の道筋が期待できるとの見方を示しました。(提供/CRI)

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