中科宇航技術の飛行体「力鴻1号遥1」によるサブオービタル飛行試験が成功した。帰還カプセルにペイロードとして搭載されていた宇宙放射線誘発変異バラ種子は無事に回収され、23日に引き渡された。

今回の成果は、中国における宇宙農業応用の探究に貴重な経験を蓄積した。中央テレビニュースが伝えた。

宇宙放射線誘発変異バラ種子は、南陽農業職業学院、南陽市林業科学研究院が河南農業大学などと共同で、形質に優れ、耐逆性・耐病性の高い野生バラ、中国古来のバラ遺伝資源、そして人工交雑で育成した系統から選抜した種子だ。「力鴻1号」のサブオービタル飛行試験により、宇宙環境特有の放射線や微小重力の作用を受けた後、安全に帰還し、種子の貴重な変異が誘発された。これにより、耐病性がより高く、花期が長く、独特な花色を持つ新品種の育成に向けた新たな道が開かれた。今後、これらの「宇宙種子」は河南省南陽市の国家林木遺伝資源バンクで体系的な選抜育種が進められる。

「力鴻1号」の初飛行試験は飛行高度約120キロメートルに達し、カルマン線を越えて宇宙空間に到達した。同飛行体は打ち上げコストが低く、運用の柔軟性が高いことに加え、実験ペイロードの回収に対応できるなど、数々の顕著な利点を備えている。主に微小重力科学実験や近宇宙でのその場観測といった応用ニーズに対応し、科学実験ペイロードに対し、300秒以上にわたり高度に安定した、信頼性が高く多機能な実験環境を提供できる。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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