厳冬の季節になったが、中国から吹く「温かな風」が世界中を温めている。「冬は温め、夏は涼しくする」ことのできる冷暖房兼用器具に、中央アジア各国から繰り返し注文が寄せられている。

上部で飲み物を温めることができ、四つの側面が暖房装置として機能する多面ヒーターは日本や韓国から大量の注文がある。また、床暖房レベルの暖かさのホットカーペットは、スマート温度コントロールやサーモスタットの機能を備え、欧州の複数の国の市場でよく売れている。

中国のメーカーはありふれた小型家電にこうした新たなアイデアを加えて、国際市場を開拓している。2025年1-11月には電気暖房器具や電気カーペットなど電気を使った暖房器具の輸出が前年同期比6.18%増の1億615万台に達した。

阿里巴巴(アリババ)の国際市場向けプラットフォームがまとめたデータによると、25年11月末現在、電気カーペットの累計取引規模は前月比で224%増加した。税関の統計では、25年1-11月に「中国小型家電の都市」と呼ばれる浙江省慈渓市では暖房器具輸出額が33億2000万元(約747億円)に達し、うち欧州連合(EU)各国への輸出額は前年同期比8.4%増の12億8000万元(約288億円)に達した。また、「世界小商品の都市」と呼ばれる同省義烏市では電気暖房器具の輸出額が同32%増の2億9000万元(約65億2500万円)に上り、製品は欧州や米国、中東、中南米などの地域に向けて販売されている。

中国製の小型暖房器具が海外で販売好調、そのワケは?―中国メディア

では、中国の暖房器具はなぜ海外市場でよく売れているのだろうか?

中国の貿易企業は市場における反応が早い。状況に応じて柔軟に変化してきた貿易企業は、中国の貿易が力強いレジリエンスを持つ上でカギを握ってきた。義烏小型家電産業商会の駱洪英(ルオ・ホンイン)会長は、「グローバル経済の不確実性が高まる中、義烏の企業は迅速、正確、新しさを戦略として、『寒波』をチャンスに変え、『中国の暖かさ』を世界に届け続けている」と述べた。

メーカーの動きも迅速だ。慈渓市では新型の暖房器具が生み出されるまでどれくらいかかるのだろうか。

同市の富運電器の責任者の徐松烈(シュー・ソンリエ)さんによると、「設計から生産、ラインオフまで2カ月足らず」という。

素早い反応やスピーディーな生産の背後には力強い製造能力がある。慈渓市の暖房器具の輸出量は全国の約3分の1を占め、相対的に整った産業クラスターがすでに形成されている。ここで暖房器具を生産する場合、地元での部品の調達が可能で、スイッチからパネルヒーター部品まで、すぐに仕入れ先を見つけることができる。

中国家庭用電気協会の徐東生(シュー・ドンション)副理事長は、「暖房器具の好調な売れ行きは中国の整った産業システムが持つ優位性の表れだ。長期にわたる市場競争の中、家電産業は整って成熟したサプライチェーンシステムを構築した。産業チェーンのクラスター効果はワンストップ業務を求める企業のニーズに対応でき、中国家電メーカーが海外進出するにあたってより高い競争力を備えられるようにした」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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