中国科学院武漢ウイルス研究所が1月26日にウェブサイトに発表したところによると、同所の肖庚富・張磊砢両氏および単超氏が率いる二つの研究チームが共同で、経口ヌクレオシド系抗ウイルス薬「VV116(重水素化レムデシビル臭化水素酸塩)」がニパウイルスに対して高い抑制活性を示すことを明らかにしました。
ニパウイルスは致死率が40~70%にも達する高病原性病原体で、1998年にマレーシアで初めて大規模な感染が確認されて以来、世界的に公衆衛生上の重大な懸念事項となっています。
今回、武漢ウイルス研究所の研究グループは、微生物学・感染症分野の国際学術誌「Emerging Microbes&Infections(新生の微生物&感染症)」に、「経口ヌクレオシド薬VV116はニパウイルス感染症治療の有望な候補薬」というタイトルの重要論文を発表し、VV116がニパウイルスに対して顕著な抗ウイルス効果を持つことを実証しました。この成果は、この致死性の高い新規発生の感染症治療に新たな希望をもたらすものとみられています。
VV116は新型の経口ヌクレオシド系抗ウイルス薬で、既にウズベキスタンおよび中国で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療薬として承認・発売されています。今回の研究により、VV116がニパウイルスに対しても治療効果を持つ可能性が世界で初めて確認されました。これにより、医療従事者や研究者などハイリスク群への予防的投与が可能となるだけでなく、現在および今後のニパウイルス流行への即応的な治療の選択肢が提供されることになります。(提供/CRI)











