中国・陝西省西咸新区のBRT(バス・ラピッド・トランジット)・西咸智軌1号線が運行を停止した。中国メディアの中国新聞週刊が29日に報じた。

記事によると、西咸智軌1号線は今年1月中旬から突如として運行が停止され、道路上に設置されていた専用レーンのフェンスも撤去された。同区の担当部門は「運営上の理由により一時的に運休している」と説明したが、再開時期は明らかにしていない。

西咸智軌1号線は2023年3月に運行が開始されたばかりで、総投資額は約7億元(約154億円)。計画では全長約11.9キロで、そのうち約6.5キロで先行開業されていたが、他の駅は営業に至らないまま放置されている。

車両は最大283人を輸送可能で運賃も2元(約44円)と安価、ICカードにも対応していたが、平日の利用客は1台の車両に1~2人程度。今回の運休は事実上の「撤退」と受け止める声も出ている。

背景として指摘されているのが沿線の人口の少なさだ。実際に居住者がいるのは漢溪湖駅に限られ、その他の駅周辺は空き地や村落が中心。駅と居住地の距離も遠く、住民の多くは自家用車を利用していた。また、土地の収用・補償問題でテーマパーク近くの駅が開業できず、観光客を取り込めなかったことも原因とみられている。(翻訳・編集/北田)

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