2026年2月2日、韓国・東亜日報によると、北海道・札幌を旅行していた韓国人男性が日本人グループに暴行を受け負傷したが、外交部と領事館が十分な対応をしなかったとして、物議を醸している。

昨年12月2日、被害者の男性は同行の友人がホテルで休んでいる間に1人で散歩に出たところ、豊水すすきの駅付近で5人組から金銭を要求された。

これを拒否すると暴行され、近くの飲食店に逃げ込んで警察に通報した。男性は主に顔を殴られ、前歯3本が折れる重傷を負い、神経損傷の診断も受けた。携帯電話が壊され、費用の問題もあり、いったん帰国したが、事件捜査のために再度、日本を訪れる必要があったという。

一時帰国した男性は、日本語が分からないため通訳の支援を求めたが、領事館はこれを事実上、拒否した。最終的には、SNSで事件のことを知り協力を申し出た現地の大学教授の助けを借りたという。

これについて外交部は「友人を介して現地の警察と意思の疎通ができていたため、警察に通訳の提供を強く求めることは困難だった」と主張しているという。しかし、取材の結果、この友人は十分な意思疎通が可能な日本語力を有していなかったうえに、12月4日には帰国していたことが分かっている。

記事は「日本の警察の捜査にも問題があった」とも指摘している。事件発生から15日後になってようやく防犯カメラの確認に着手したが、一般的に映像の保存期間は1~2週間とされれうことから、「重要な証拠が消えてしまう可能性を事実上、放置していた」とみることができるという。また警察官の態度は高圧的なものだったと、男性は語っている。

さらに外交部は事件直後、公式ホームページに「ススキノ遊興街での犯罪被害」との告知を掲載。不健全な遊興施設利用の事例と男性の事件を併記した。

散歩中に被害に遭った男性に過失があったかのような印象を与えかねず、「公的機関による二次加害」だとの批判も出ているという。

外交部は現在も、正式な捜査要請については「検討中」だとの立場で、実質的な救済策は提示していない。男性は「自分で通訳を用意しろと放置する国を、どう信頼しろというのか」と憤りをあらわにしているという。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「海外で韓国人が被害に遭っても、領事館の支援は事実上、ゼロに近い。話題になってメディアが騒ぎだしてやっと動く程度だよ。信用してはいけない」「領事館、外交部に問題があるね」「外交部なんて公務員の身分証を持って外国で遊んでるようなもの」「国民の血税で遊ばせてないで全員帰国させろ」「こういう時に国民を助けてもくれないなら,領事館なんて何のためにあるんだ?。なくしてしまえよ」など、怒りの声が多数寄せられている。(翻訳・編集/麻江)

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