金価格の歴史的な大変動に関連し、中国メディアの第一財経は2日、スイスの資産運用会社ピクテ・アセット・マネジメントのチーフ・エコノミスト、パトリック・ツヴァイフェル氏の見方を紹介した。
記事によると、世界の金価格は1月29日に1オンスあたり5596ドルの記録的な高値を更新した後、短期間で一時4402ドルまで急落した。
金価格の急騰と急落を受け、市場では「評価不安」が広がった。金価格の上昇を支えた核心論理は変化したのだろうか。第一財経の取材に応じたツヴァイフェル氏は「本質的に金はインフレに対する伝統的なヘッジ手段であると同時に、法定通貨のリスクに対抗するための分散化された手段でもある」とし、現在の金価格の動向は後者、すなわち法定通貨信用(特にドル)のリスクに対するヘッジ手段を反映しているとの見方を示した。
ツヴァイフェル氏によると、ドルが「武器化」されるリスクが顕在化するにつれ、各国の中央銀行はドルへの依存度を積極的かつ急速に低下させている。2014年以降、政府系ファンドや中央銀行などの公的機関はドル建てポジションのリバランスを進めてきた。世界の外貨準備高に占めるドルのシェアは14年に66%の最高値に達したが、25年は58%にまで低下した。ドル高局面でもこの低下傾向は続いており、これは純粋に評価の点から見ても「直感に反する」ものだ。シェアの低下はドル安による通貨価値の下落によるものではなく、中央銀行がドル建て資産保有を積極的に削減し、ドル高による帳簿価格の上昇を相殺あるいは上回ったためだ。
資金はどこへ流れるべきかについては、現時点ではドルに代わる単一の通貨は存在しないとし、「ユーロや人民元が主要な準備通貨になるには時期尚早であることから金が主要な分散投資の選択肢となっている。ポンドや円などはこのところ、割安感の恩恵を受けているが、信頼できる代替通貨が存在しない状況では金は依然としてセーフハーバーだ」との見方を示した。(翻訳・編集/柳川)











