日本が深海のレアアース泥の試掘に成功したことが、中国のSNS上でも話題になっている。

海洋研究開発機構は2日、地球深部探査船「ちきゅう」が南鳥島沖の水深約5600メートルの海底にあるレアアース泥の採取に成功したと発表した。

今回の成功により、来年2月にはさらに大規模な試掘を行う計画で、28年3月までに採算性などについて報告書にまとめるという。

この海域には1600万トンを超えるレアアースが埋蔵されていると推定されており、将来的に商業化が実現すれば、現在採掘の7割、精錬の9割を握る中国への依存度を大幅に引き下げることができると期待されている。一方で、中国から輸入する場合と比べて「10倍」と言われるコストがネックになっている。

中国のSNS・微博(ウェイボー)で300万超のフォロワーを持つブロガーは「(衆議院)選挙を前に、日本政府は南鳥島周辺海域の海底からレアアースを含む泥の試験採取に『成功』したと発表したが、そのコストは他国から購入する場合の10倍に上る」と指摘した。

ほかの中国のネットユーザーからは「『10倍』というのは元の泥の状態の価格であり、精錬して製品化するコストは含まれていない」「しかしみんな分かっているのは、レアアースで重要なのは精錬であって採掘ではないということだ」「そもそも精錬はできるのか?」といった声が多数上がり共感を集めたが、南鳥島の海底のレアアース泥は含まれる放射性元素が極めて少なく、精錬などの処理において優位性があるとされる。

また、「では頑張れ。われわれは引き続き制裁に力を入れる」「そっちが必要ないというなら、われわれは一切売らなければいい。こっちだって足りるか分からないんだ」「エコじゃないなあ」「日本は一貫して海洋環境の破壊ばかりしている」「海底には何があるか分からない。せいぜい気を付けるんだな」といったコメントが寄せられた。(翻訳・編集/北田)

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