中国極地研究センターが2月1日に発表したところによると、科学者がこれまでに南極の氷床下で発見した火山は207に達したとのことです。同センターが主導し、中国の浙江大学、復旦大学、英国のエクセター大学の研究者らが連携して行った合同研究では、これら南極の「氷下火山」を対象とする完全な「身元ファイル」を初めて作成し、国際的な南極科学研究に重要な公共データを提供しました。

氷下火山の研究を担当する中国極地研究センター氷雪研究所の崔祥斌研究員は、南極の氷床の平均厚さは約2160メートルで、最も厚い部分は南東極氷床のウィルクス盆地にあり、その厚さは4757メートルに及ぶと紹介しています。厚い氷床下に潜む氷下火山は、氷床の地形や地貌を変化させ、氷床底部の融解を促し、それにより氷流の力学過程や氷床の安定性に影響を与える可能性があるとみられています。しかし長年にわたり、観測条件やデータ解析能力の制約から、南極にある氷下火山の空間分布や幾何学的形態とその潜在的な影響について、体系的で統一された理解を十分に得ることができませんでした。

中国の科学者、南極「氷下火山」の「身元ファイル」を初めて作成
南極の氷下火山の分布図

この研究チームは、南極にある氷下火山に関する科学研究を体系的に統合した上で、世界初の全南極大陸規模の氷下火山参照カタログ(ANT-SGV-25)を作成し、さらに南極氷下火山の多次元パラメーター体系を初めて確立しました。関連する研究成果は、国際学術誌「アースサイエンス・レビュー」(Earth-Science Reviews)に掲載されました。(提供/CRI)

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